2010/07/01

Social Media Markeitng Spending Forecast

Borrell Associatesから、「Social Networking Explosion: Ad Revenue Outlook (Executive Summary)」というレポートが出ている。

サマリなので、9月に予定されているコンファレンスなどあまり中身がないのだが、唯一、ソーシャルメディアマーケティング予算の予想グラフがあった。

それによると、2009年にソーシャルメディアマーケティング予算は40億㌦以上で、その半分はNational Advertiserだった。2010年の予想では前年比68%増の75億㌦前後となる。とすると、オンライン予算の11%がソーシャルメディアマーケティングになるそうだ。
そして、5年後には380億㌦、オンライン予算の三分の一がソーシャルメディアマーケティングになるという。

Source:Borrell Associates / The Social Networking Explosion: Ad Revenue Outlook

よく見てほしいのは2012年に、ソーシャルメディア向けオンライン広告と、プロモーション予算が交わり、2013年以降、オンライン広告の伸びをプロモーション予算が上回ってゆくことだ。

広告費と切り離されていることから、このプロモーション予算にはソーシャルメディアスペース構築関連、モニタリングなどが含まれ、ソーシャルメディアスペースに参加し、コミュニケーションを広げ、エンゲージメントを拡大してゆくということは組織、人員、予算が要ることから、それらも含まれているのだろう。

そして、そのコミュニケーションやエンゲージメントが広がれば広がるほど、それを会話の参加者、コメント者、傍観者が自分のネットワークに広げてくれるようになる。それまでは、オンラインのソーシャル広告で会話の存在、スペースに参加している企業・ブランドのプレゼンスを露出、告知、認知してもらう必要がある。しかし、コミュニケーションやエンゲージメントが分岐点を越えた時、オンライン広告は役目を終えることになる。あるいは、新しい会話の露出、告知にその役目が限られてくるようになる。

それをものの見事に示しているグラフだ。

以前、紹介したIBMの「Beyond Advertising」というレポートによれば、2012年に既存レガシー広告予算は2002年の47%から32%へ激減すると予想されている。そして、オンライン広告を含むインタラクティブ予算が7%から27%へ急増すると予想していた。
参考:Beyond Advertising (Online Ad 2009/04/30)

これら数字は2008年に予想されたものなので、大幅な改訂が必要だろう。すなわち、2012年にレガシー広告費は20%台後半へと落ち込み、インタラクティブチャネル予算を30%台半ばとし、その中でもオンライン広告を含まないソーシャルメディアマーケティング予算がひょっとすると10%といった数字になるのでは...。

いや、Borrellの予想が正しければ、インタラクティブチャネル予算の半分、15%が相応しいところだろうか。

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