2010/03/23

Really Afraid of Social Networks

Bloomberg BusinessWeek 2010 Media SummitにおいてCNN US社長のJohn Kleinは、
本当に心配しているのはソーシャルネットワーキングサイトとの競合だ。

Facebookの友人やTwitterでフォローしているユーザは、信頼する情報ソースとなっている。しかし、Twitterでフォローしている1,000人よりもCNNはことニュースに関しては最も信頼されるソースでありたい。

だから、CNNがガチで競合しているFoxが抱える200万人の視聴者よりも、Facebookが抱える5億人のほうを心配している。
と語っている。

Source:WebProNews / CNN President "Really Afraid of" Social Networks
Source:Google News (AFP) / Social networks a challenge to cable news: CNN US president

レガシーメディアの中でもプリント系のような化石メディアとは違い、インターネットでも、SNSでも、Twitterでも存在感のあるCNNにして、これほどの危機感がある。

それは先週、Silicon Alley Insiderが伝えた2009対2008年のメディア別広告費の現状を見るとよくわかる。前年比で12%も落ち込んだ広告費は1,253億㌦にとどまった。ディスプレイ広告を除き、残りは全滅といった状態だ。
消費者・ユーザが離れ、発行部数、視聴者数、広告収入が減り続けるレガシーメディアからメディアとしての信頼も失せてしまったとしたら...?

Source:Silicon Alley Insider / Chart of the Day

ハドソン川の奇跡にしたところで、ハイチ地震にしても、第一報、速報系はレガシーメディアの出る幕はない。その後現地入りしたレガシーメディアは速報や、ニュース価値がなくなれば引き上げ、続報は途絶える。が、その後も現地の個人、家族、地域の厳しい現実や被災者の細かな息遣いまで伝えてくれるソーシャルレポーターの続報に大きな価値を見出すユーザ達は、募金や必要物資の調達、現地での支援活動まで幅広く参加している。そこに信頼が芽生え、育っているからだ。

派遣、特派でしかないレガシーメディアと、現地化するソーシャルメディアの違いがユーザの信頼を分けるとしたら...?

ということは、企業・ブランドが価値のある存在として信頼されるメディアスペースは、どちらを主にしたほうがいいのだろうか?

0 件のコメント: