2009/10/07

Korea: 100 Sparkles

先日、YouTubeをうろついていたら、右下の広告があり、クリックするとKorea: 100 Sparklesというチャネルへ飛ばされた。
Korea: 100 Sparklesチャネル
Source:YouTube / Korea: 100 Sparkles

これはVisit Koreaキャンペーンの一部のようで、観光名所でも面白出来事でも、韓国に関係したビデオあるいは写真を10月11日までにアップし、12日から20日までは投票、30日に優勝者発表という「観光客誘致」キャンペーンとなっている。

英語、日本語、中国語(繁体字)のビデオアップロード用にグループがあり、それぞれ59人、8人、13人がメンバーになっている。それにしても、最大の参加国として見込んでいた日本からの参加が期待を大きく裏切っている(ようだ)。なお、簡体字は、http://www.korea100sparkles.com/cnへ飛ばされるがうまくビデオアップロードへは行けない(ようだ)。

コンテストは9月8日から開始されているので、それ以前からレガシーマスメディア、旅行業界誌・サイト、トラベルサイト、その他で広告、PRなどのマーケティングが行われてきたはずだ。が、YouTubeの各グループに参加しているメンバーの数を見るとちょっとどころではないくらい物足りない。
  1. それはソーシャルメディアスペースを有効に活用していないからだ。

    Facebook、Flickrにはプレゼンスがなく、557人のフォロワーを持つTwitterアカウントはあるが、8月19日に「Korea: 100 Sparkles」の告知が1本あるだけ。いまどき、1本のコミュニケーションチャネルで全てのターゲットに露出されるわけもない。マルチタスクのマルチチャネルユーザを前提とすべき視点が抜け落ちている。

  2. それはサイロ型の縦割り組織の弊害があるからだ。

    多分、担当が違うのだろう。広告担当とPR担当の間で調整されていないので、Twitterメッセージにティーザーもじらしもなく、ステップごとのトリガーにもなっていない。公式Webサイト、YouTube、Twitterの間に統合マーケティングが見られない。

  3. それはまだまだ一方的なメッセージ配信だからだ。

    Twitterのメッセージに「@xxx」、「RT」といったものが見られない。韓国観光公社の公式Webサイトのメッセージを配信するTwitterアカウントとして存在し、フォロワーとの会話、会話の起爆剤や会話から次の会話を引き出すフォームにはなっていないからだ。
さて、Visit Japanに関して何度か書いた。

参考:Proposal to Visit Japan -1 (Online Ad 2009/07/28)
参考:Proposal to Visit Japan -2 (Online Ad 2009/08/12)
参考:Visit Japan 2009 -5 -4 -3 -2 -1 (Online Ad 2009/06/26-06/23)

今回のKorea: 100 Sparkles、Visit KoreaキャンペーンはYouTubeを使い、観光客の目線で韓国を捉えたビデオや写真を募り、そのコンテンツを起爆剤として韓国訪問観光客を増やそうと企画されたはずだ。まだ手探りでトライアル的なソーシャルメディアスペース(SMS)活用だが、少なくとも、SMSユーザの存在を意識し、対象としたキャンペーンを企画し、オンライン広告・Twitter・YouTubeをからめたキャンペーンを実施している。この経験、実績、評価が次につながることは間違いない。

それを考えると、Visit JapanがKuroshio Seaを有効に活用できなかったり、YouTubeにあるVisit JapanチャネルのUIがアップデートされていないことと比べると、Visit Koreaに軍配を上げたくなる。

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