2009/08/13

Reason to Re-Visit

Small Business Trendsが、Webサイトに関して犯しやすい4つのエラーを書いている。

サイトの名前通りに中小企業向けのトレンドを発信しているサイト、Small Business Trendsが上げたのは以下の4つ。
  1. Bad Design = No Credibility
  2. Your Conversion Funnels is Too Long
  3. There's No Method Behind The Madness
  4. There's No Reason To Re-Visit
Source:SmallBusinessTrends / 4 Common Site Errors

Small Business Trendsは4番目の「Webサイト再訪理由がない」に関して、
ほとんど全てのSMB(Small to Medium Business:中小企業)のWebサイトが抱える致命的なエラーは、ユーザが再訪する理由がないことだ。Emailアドレス、電話番号は明記してある。それでいい。Webサイトが提供するすべてはそれだからとSMBは考えている
と書いている。

SMBにしてみればemailや電話番号だけしかないというのは大げさにしても、それらに加えて、取り扱う製品・サービスのページもあり、digg、del.icio.us、myspace、facebookなどソーシャルメディア用ツールも装備しているはずだ。しかし、コンテンツがスタティックなままで何カ月もたなざらしではTwitterするトリガーにも、emailや電話で新製品を問い合わせるトリガーにもならない。第一、ソーシャルメディアスペースの住人の口の端に上るようなトピックスがないのでは話にならない。

「再訪する理由のないWebサイト」とは、別にSMBに限った話ではない。グローバル企業・ブランドのWebサイトにも同じように見られるものだ。トップページでJavaやFlashを使い、主力製品を代わる代わる自動で切り替えながら取り上げてはいるが、どこにユーザが再訪する理由や再訪を促進するツールが仕掛けてあるのだろう?

FAQ、メルマガ、登録、お問い合わせ、カタログ請求など必要なパーツはそろっているようだが、再訪する理由にはならない。相応の予算をかけてWebサイトを構築しているわけだが、一度、アクセスしてくれれば全ての情報を取得し、情報・コンテンツを消費してくれると期待できるだろうか?

Webサイトにアクセスするユーザはその時点時点で、必要とする情報・コンテンツは違う。購入前提のユーザもいれば、他社製品と比較しようというユーザもいる。そういったユーザが消費するコンテンツはWebが供給するコンテンツの一部でしかない。単純にどんな製品ラインアップがあるのかチェックしに来たユーザが、機能、仕様、保守、サービスを確認するステージに入った時にもWebサイトを再訪してもらわなければならないはずだ。

そのために、再訪を促す仕組み、ツール、仕掛けが必要となる。流行りの技術を使い、カタログを見栄え良く広げるだけのWebサイトではいつまで経ってもWeb 1.0のままでしかない。

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