2008/10/28

EBRS 2008

Ipsos MoriのEBRS、名称が変更となり今回からは「BE:Europe (Business Elite Europe)」となったデータが公開されている。これは2年ごとに行われるヨーロッパ全土を対象にした非常に大掛かりの調査だ。前回、2006年の結果も合わせてでているので紹介する。
Source:M&M / BE: Europe - How to influence the key influencers
Source:Ipsos Mori / Business leaders’ readership of international titles increases
Source:Ipsos Mori / BE:Europe 2008 Survey Data (pdf)

単純に2006年の数値と2008年の数値を比較すると国際紙誌の購読率があがってきたと思わせる。しかし、以下の2002年と2004年のデータを見ていただくと別な絵が見えてくる。
2002年に47.3%あった国際紙誌の購読率は、2004年に43.1%へ下がり、2006年に36.6%へ落ち込んでいたことになる。そして2008年にそれがようやく40%にまで回復したということだ。

Ipsos Moriは、2006年の調査と比べると国際紙は6%も購読率が上がり、日刊紙、週刊誌、月刊誌も購読率が上がっていると伝えている。しかし、実態はどん底の購読率低下を様々な営業努力で押し留めているというのが現実だろう。まさか、Timeのような購読料タダといったキャンペーンまでしているところはないだろうが?

参考:TIME Mag Subscription Offer, $0? (Online Ad 2008/07/17)

それはさておき、今回の調査結果で注目すべきは;
  1. 10人中7人はインターネットでニュースを入手
  2. 10人中5人はemailによるニュースアップデートを受信
  3. 4人中3人はBlogを読み、
  4. 19,000人のエグゼクティブは自分のBlogを書いている
ということだ。

なお、2006年に2004年版を紹介し、2006年版を見たいと書いていた。当時、何度も検索したが調査結果はインターネットにアップされていなかった。それが今回はアップされている。これほど重要な調査結果を公表しないメリットは何もないことにようやく気づいたのだろうか。

参考:Free Paper Home Delivered in Europe (Online Ad 2006/10/11)

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