2008/09/29

Trends and Best Practices in Adopting Web 2.0 in 2008

Awarenessから「Trends and Best Practices in Adopting Web 2.0 in 2008」という資料が出ている。

まず、「就業時間中にソーシャルメディア利用を許可」しているかだが、昨年の37%から2倍近い69%へ許可している企業が増えている。

当然、企業側としては「生産性低下:65.7%」、「セキュリティ上の問題:45.7%」、「不適切なコンテンツ投稿:42.9%」を挙げて、ソーシャルメディア利用を禁止してきた。しかし、こういった見方は変化してきたようだ。49%の企業は適切であれば企業SNSで自由に発言することを許可してきている。
また、36%の企業はオンラインコミュニティへ貢献させるため、定期的なインセンティブ提供や利用頻度を促進する取り組みを行っている。

次に企業側がどのようにWeb 2.0アプリを使っているかだが、2007年と2008年を比べると面白い、2007年には「消費者とのコミュニケーション増加」、「ブランド認知向上」、「マーケティング調査」という順だが、2008年には「ブランド認知」がトップになっている。また、3番目には「顧客エンゲージメント向上」が入っている。
そして消費者および顧客とのコミュニケーションを促進するため、内部・自前コミュニティではなく、外部のコミュニティを活用予定だとする企業は27%、加えて13%はすでに外部コミュニティを活用している。

そこで、どんなWeb 2.0ツールを利用しているかというと、以下のとおりでBlogが80%、SNSが62%、コミュニティが61%に達している。それ以外にも、RSSフィード、フォーラム、ビデオ、タグ、Podcasts、写真共有サイトなどがある。

外部コミュニティは消費者および潜在顧客のニーズに対応する場所だ。企業側としては消費者ロイヤルティ・保持に76%、ブランド構築に74%、消費者とのコラボレーションに67%が期待している。
Source:ReadWriteWeb / Report: Nearly 70% of Businesses Allow Social Media Usage
Source:Awareness / Trends and Best Practices in Adopting Web 2.0

企業はWeb 2.0、ソーシャルメディアを活用して消費者および顧客と新しいコミュニケーションチャネルを構築している。その目的はブランド認知・構築、コミュニケーション向上および顧客とのエンゲージメント強化だ。

広告露出からブランド認知・構築といった訴求チャネルだけでは今後のマーケティングは立ち行かない。消費者および顧客がいま、集まるスペースに参加し、コンテンツを共有してもらうマーケティングが必要になっている。

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