2008/04/02

Green Message or Greenwashing

Nielsen//NetRatingsが、Blog社会のオンラインユーザは環境的な持続可能性に対する企業の透明性を強く求めているという報告を出してきた。

オンラインのバズでSustainabilityは2007年に50%も増えている。Ad Ageが伝えるところでは2006年9月から106%増の83,000件、2007年12月には172,000件に達したそうだ。年初はグローバルウォーミングが話題の中心だったが、トピックは個人的なリサイクル、リユースなどにも広がりを見せている。

ただし、「Greenwashing(見せ掛けの環境保護姿勢?)」には厳しい目が向けられており、Greenwashingに関する25%の内容は企業の相反する行為が取り上げられている。

例えば、GEは「Ecomagination」でつとに有名だが、Blogger達はエネルギー効率に関してGEを押さえてWhirlpoolを上位としている。また「fair trade」コーヒーに関しては、Starbucksを押さえてDunkin' Donutsが上位としている。Dunkin' Donutsがめったに100%「fair trade」のコーヒーだと宣伝しないのに対してStarbucksは過剰なリッピサービスだとしている。

Starbucksに関しては何度か取り上げたが、既成オン+オフラインマスメディアが取り上げなくてもStarbucksの本音と建前はBlog社会ではよく知られた話だ。

Source:Nielsen//NetRatings / News Release (pdf)
Source:Ad Age / Do People Care About Your 'Green' Message? Yes
参考:Fair Trade (Online Ad 2006/12/06)
参考:Make Trade Fair Email Campaign (Online Ad 2007/01/16)
参考:Starbucks finalized Agreement with Ethiopia (Online Ad 2007/08/02)

しかし、企業として環境保護を実践しようとしてもグローバルに展開したサプライチェーンの隅々に目を光らせ、実践的先駆者として実績を上げて行くのも簡単なことではない。ただし簡単ではないが、企業として何を今実践しており、次のステップのタイムフレームをどう描いているかを伝えることはできる。

Ad Ageが伝えるPatagonia(衣料品メーカー)がFootprint Chronicleで示している姿は最低限の情報開示ではないだろうか。例えばEco Rain Shell Jacketが環境に与えるいい点、悪い点、Patagoniaのスタンスを明示している。カリフォルニアでデザインされ、日本の帝人ファイバーが松山で製造、ハノイで縫製され、ネバダの配送センターまで2万2千㌔を輸送されるサプライチェーンも明示している。このデザインから配送センターまでの全工程で排出される二酸化炭素排出量6.5㌔、廃棄物は142㌘、63Mジュール(18KW)のエネルギー消費までも明示している。(下をクリックでオリジナルサイトへ)

Source:Patagonia / Footprint Chronicles

話は変わるが、Brandchannelの「2008 Brandjunkie Survey Result」で、「どのブランドが本当にグリーン(になる)なのか?」という調査があり、ToyotaやBPが選出されているが、トップは空席だ。辛口コメントを見ると、やはり調査に協力した世界107ヶ国、約2,000人のBrandchannel読者(74%はマーケティング関係者)も本音と建前の使い分けを見逃してはいない。

Source:Brandchannel / The 2008 Brandjunkie Survey Results

グリーンは錦の御旗だが、Greenwashingでは底を見透かされる。また、Patagoniaのようにオープンで公正、公平な情報開示がなければ真の評価もついてこないのでは...。

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